日本ではあまり知られていない南京虫。
実はアメリカではかなりメジャーで、注意しなければいけない虫なんです。
私も渡米当初は知りませんでしたが、実際に現地の方に教えてもらってその危険性を知りました。
南京虫について知らない方向けに、今回は南京虫についてまとめます!
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南京虫(トコジラミ)とは?
ベッド周辺に生息する吸血虫
トコジラミ(床虱、学名:Cimex lectularius、英語:Bed bug)とは、吸血性の寄生昆虫である。
別名、南京虫(なんきんむし)、床虫(とこむし)。
出典:Wikipediaより
南京虫(トコジラミ)はアメリカ全土でよく出る虫で、シラミという名前ですが、カメムシの仲間のようです。
成虫は5~7mm程度の大きさで、幼虫から成虫までを通して血液だけで大きくなるそうです。
羽がないため、人間の荷物や動物について移動します。
トコジラミは翅を持たないため、自力では長距離を移動することはできない。しかし、人間の荷物または輸送される家具に取り付くことで、その分布を拡大する。
出典:Wikipedia
面倒なのは「吸血性」ということ。
夜行性なので寝ている間にあちこち刺されてものすごく痒い!という厄介者です。
南京虫が何かの伝染病を媒介するというデータは今のところないので、伝染病の面では心配いりませんが、でも痒いだけでも絶対に嫌ですよね。
ネットで調べていると、一晩で100か所以上噛まれたという情報も!
噛まれた画像を見ても、それはそれはかわいそうな感じでした。(苦手な方がいるかもしれないので、画像転載は遠慮します。気になる方は「トコジラミ」で検索してみてください)
駆除が難しい
トコジラミの面倒なところは、駆除しにくいということ。
人間の血を吸ってどんどん増殖するものの、成虫であっても卵であってもなかなか殺虫剤も効かず、どんどん増える一方らしいです。
飢餓に強く、実験室内での実験ではあるが18ヶ月間も無吸血で生存したという記録がある。トコジラミはふつう夜間に吸血するが、厳密には夜行性ではなく、暗ければ昼間でも吸血することがある。普段は太陽光や照明を嫌い、壁の割れ目など隙間に潜んでいる。
出典:Wikipedia
さらにカメムシのような形であちこち移動するので、ベッド以外の洋服や壁紙などに潜んでいることも。
なので、駆除してもしても、どこかに数匹潜んでいて、それがまた増殖・・・ということになるのです。
トコジラミが見つかった場合は、「ベッドから壁紙に至るまで、全て廃棄して駆除する」というホテルも多いようです。
南京虫(トコジラミ)はどんなところにいる?
暗くて湿気のある場所
南京虫が好むのは、暗くて湿気のある場所。
つまり、ベッドの下が大好き!
そのためアメリカでは「Bed Bug」と言われています。
人間や、人間の持ち物にくっついて移動
南京虫(トコジラミ)は、人間自身や、人間の持ち物などにくっついて移動するそうです。
なので、もしホテルでトコジラミに噛まれたら、自宅に帰ってからも服やスーツケースについていないか徹底的に調べる必要があります。
人間について移動するので、中には高級ホテルでさえもトコジラミ被害にあった例もあるとか。
油断は禁物ですね!
刺されないようにするには?
ホテルや新しいアパートに行ったらベッドチェック
南京虫はいたるところで出る可能性があります。
そのため、ホテルやアパートに入ったら必ずベッドに南京虫がいないかをチェックしましょう!
以下の場所に、6ミリ前後の虫がいないか、また抜け殻などがないかどうかをチェックします。
- シーツの上
- ベッドとマットレスの間
- シーツとマットレスの間
- ベッドの下
特に格安ホテルや格安アパートでは出る可能性が高いようです。
ベッドメイキングはされている状態でも、シーツを一度マットレスから剥がして確認するのも有効です。
もし南京虫を見つけてしまったら?
即クレーム
もしホテルやアパートで南京虫を見つけたら即クレームします。
自分が言わないことで、次に宿泊する人も知らずにトコジラミの被害にあったらかわいそうですからね。
雑なホテルだと、トコジラミが見つかっても対処をしてくれないところもあるそうで、そういったホテルにクレームを伝えるには以下の方法が有効だそうです。
駆除する
駆除する場合、自力でやる方法と業者に頼む方法があります。
ただし、業者に頼んでもなかなか根絶出来ないことも多いのだとか・・・
というのも、南京虫は殺虫剤でもなかなか死なず、卵も殺虫剤に強いからです。
本当、厄介者ですよね。
殺虫剤よりも熱に弱いので、シーツなど自分で乾燥機をかけられる場合は熱風で30分以上熱するか、熱湯で煮ると根絶できるそうです。
マットレスなどはもう買い替えるしかないという声もよく聞きます。
【まとめ】被害にあわないためには最初のチェックが重要
私もアメリカに来てすぐは知らなかった南京虫。
地元の方に教えてもらって本当に良かったと思います。
特に赤ちゃんが被害にあったりしたら、かわいそすぎますもんね。
これから渡米する方は、くれぐれも南京虫にお気をつけください!!